砂時計
HANAはインフルエンザ予防のためのマスクをして
自転車の後ろに乗って
バイバイと手を振った
私が母のもとへ戻る時刻が迫っている
この二日間、晴天に恵まれ、
HANAは近所のお姉ちゃんたちと
昼寝もしないで日がな遊んだ
久しぶりに一緒に家でご飯を食べ
お泊りをした
なんということもない時間が流れた
あれもこれも
結局ゆっくりとできないまま
かばんに荷物をつめこんでいく
戻ってきた日は
HANAにおみやげを渡しに行って
疲れ果てて風呂にも入らずに寝た
次の日はそうじやら食材の買出しやら
洗濯やら猫たちの相手やら
HANAが家の前で遊んでいる間
横になっていた
MIYOもまた上の部屋で横になっている
頭痛が消えないが
もう支度をしなければならない
HANAを呼び戻し
私の誕生日ケーキを食べた
明日は私の誕生日であった
私はすっかり忘れていた
HANAとMIYOがくれた手作りのプレゼントは
二人が連れて行ってくれる
一泊二日の旅行券
うれしいけれど
許されるならば
二、三日の間
完全フリーな時間がほしい
予定していた時刻がすぎた
体の芯に疲れが残っている感覚がある
待ちわびた時間の
過ぎ行くのは速い
テールランプを見つめながら
車を走らせる
到着は九時ごろだろう
途中のSAで
先に寝ていてくれるよう
母に電話を入れた
HANAはお風呂に入っているころだろう
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