お迎え
街中の渋滞から離れて
頭上を走る高速道路に乗った
関西空港までの道は
まるで雲の上を走っているみたいだった
沖縄からHANAたちが帰ってくる日だ
一年間こつこつ貯めて
MIYOは姉と二泊三日の旅行に出た
私は初めて週の半ばに帰宅した
HANAのお迎えのためではない
自分の通院のためだ
56日分の薬を出してもらっていたが
もう切れるのだった
3カ月は長いと思っていたら
あっという間だ
朝から帰宅し
すぐに病院にすべりこむ
いつも夜にしか来ていなかったが
こんなにも混んでいるとは
1時間待った
半年ぶりの大腸検査の予約もした
HANAたちの到着にはまだまだ
空港の駐車場も結構混んでいた
昨年はもっと遅い時刻だったからか
到着の掲示が出てから30分
向こうからしか開かない自動ドアのガラスごしに
MIYOの姉に手をひかれたHANAの姿
手をふると私に気づいて駆けてきた
白いワンピースに黄色いサンダル
麦藁帽子がゆれていた
私に飛び込んできたHANAの両膝に
派手なばんそうこうが貼ってあった
「船でなこけてん。血でてん。見せたろか」
ちゃんとお話ができるようになっているHANAの
おしゃべりはひとしきり
見せなくてもいいのにばんそうこうをはずしている
空港で食事をして
私の家に泊まりたいというHANAを
「明日、保育園やろ」
となだめて家に送り届けた
昨年は12時だったが
今日はまだ9時すぎ
田舎に帰らなくていいという開放感からか
ゆったりとした夜をすごした
それにしてもHANAはおしゃべりだ
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