そんなに嫌なら大阪に帰ったらよい
買い物もしていらん
お金は返す
お前はおこってばかりや
えらそうにものをいう
お金を出しているからやろう
機嫌が悪いのは
お金に困っているからやろう
仕事が大変やからやろう
何度となく繰り返された言葉
胸をえぐりつきささる
血が逆流するような感覚
そしてこの日は
同じフレーズに加えて
ご飯を食べずに風呂も入らずに寝るという
私にはなぜ母がこういうのか
さっぱりわからなかった
帰ってきてからのやりとりを母が言うが
私は機嫌が悪くもなく
えらそうにしたり言ったりした覚えは全くなかった
原因の一つはやはり聞こえていないことにあった
そして
やはり母の本音にあった
三ヶ月の暮らしを共にしてきて
お金を使わせてすまないという言葉や
「お前がおったればこそや」
という言葉とはうらはらに
一人で自分のことぐらいやれる
通院の日だけ来てくれたらよい
買い物なんかしてもらわなくても
自分の年金でやっていける
だから金を出しているからといって
えらそうに言われるくらいなら
金は返す
出してもらわなくて良い
食事の支度はしてもらわなくてよい
嫌なら大阪に帰れ
なのである
通帳残高が十数万円
これで十分やれるという
しかし
これまでに私が振込みをしてこなければ
残高はマイナス十万円を上回る
この日も買い物から帰ってくると
薄暗い部屋で椅子にこしかけ
呆然としていた
午前中、腕や足が腫れるからと
やめるように言っても畑の草引きを続け
案の定午後は「ガス欠」状態になっていた
何度言っても草引きー手足の腫れを繰り返し
そして午後は機嫌も悪くなる
理解していたはずの金のことを
繰り返し言う
この日もやはりそうだった
そして私が母の言い分に対して答えると
全て言い返したことになり
机をたたいて声をはりあげる
そして「もうよい!」
と言って向こうへ行ってしまう
私は食卓に取り残される
しばらくして戻ってきた母は
「私が悪かった。これでええんやろ」
「お前はみんなからええ子やゆうてもろて・・・私はあほやさかいにな!」
ととりつくしまもない
結局また興奮して席を立つ
もう限界!
結局和解もないまま
私が食事をしたら帰るというと
今度は
「こんなむちゃくちゃしといて帰って何ともないのか」
「心配にもならんのか」
などと悪態をついてくる
いつもの週末帰宅だといっても
いつもはそうではないと言って聞かない
嫌だから帰るのだろうというのである
実際、翌日の土曜日、昼食後に帰宅予定ではあった
しかし
限界だった
大阪に着いて到着の電話をすると
ようあやまらんけど自分は手足が腫れたりしていらいらしていた
とこの前と同じことを言う
しかし今日のことは同じ主張の繰り返しであった
私も同じ主張を繰り返した
電話がガチャンと切られた
興奮したときの
いつもの身勝手な態度だ
母の中では
あんな子ではなかったのに
という思いがうずまき
私がいやいや世話に帰っていると思い込んでいる
ぬぐえない
耐え難い
精神的にもたない
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