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2009年8月

2009/08/24

ふれあい動物園


「ゆうべな 夢見てん。トミーが出てきた。散歩してん。」
おしゃべりなHANAが顔を合わすなり話しかけてきた

HANAは田舎の家の壁にかかっているトミーの肖像画や
古いビデオの映像からトミーの存在を知っている

HANAの言うトミーは
おそらくイベントで出会ったサモエドのことだろう

お盆に帰省したときいつも行く
レジャー施設のキャラクターショーや花火大会が
大雨で延期になり
見られないままに大阪に戻ってきた

同じキャラクターショーが大阪でもあるというので
MIYOとHANAの三人で出かけたのだった

キャラクターと記念撮影をしてごきげんなところへ
ふわふわ動物とふれあえるイベントがあったので
連れて行った

うさぎ、モルモット、アルパカ、山羊、そして犬・・・
残念ながらアルパカとの記念撮影は終了しており
しかもアルパカは床に寝ていた

HANAが一番喜んだのは犬のコーナー
囲いの中に入っていって犬とふれあえるのだった

HANAはうちの三匹の猫たちにするように
抱いたりいうことをきかせたかったようだが
犬たちはそうはさせてくれない

どの犬も全く人を恐れずに
近寄ってきたりじゃれたりする
しかし何匹かは疲れたのか横になっていて
だれがさわろうが反応しなかった

style="color:#333; text-decoration:none;">HANAとサモエド 」


HANAがトミーと呼んでいたのは
たしかにトミーに似た白くて毛足の長い大きな犬だった
サモエドの彼はどでんと横たわったまま
さわられまくり・・・ところが!

一人の女性職員が
囲いの外から中の職員に声をかけたとたん!
犬たちがいっせいに彼女の方へ集まってきた!
あのサモエドも
そして元気に囲いの中を歩き回った

その彼の背中に手をおいたまま
HANAは一緒に歩き回った
「トミー、トミー」と呼ぶ声が聞こえていた
「散歩した」のはこのことだろう
はたから見ると
HANAがサモエドに散歩してもらっているようだったが

犬に限らず動物はみなテリトリーを持っており
人間だって他人が自分の近くに寄ってきたら警戒するし
テリトリーをおかされた状態が続くとストレスを感じる

なのに
これほどたくさんの「自分勝手な」手が体にのびてきて
自分の体に触れ、取り囲む状況で
なすがままに横たわっている犬たち・・・
私はだんだん犬たちが気の毒になってきていた

その犬たちが
一人の女性職員を目で追い
彼女の動く方へ右に左にと移動していた

それを見たとき
私はなんとはなしにうれしかった
職員と犬たちとのきずなが感じられたからか・・・

一日中さわりまくられなすがままの状況
でもそのあとに彼らの楽しみが何かあるのだろう
あの職員が来たら終了ということなのか
そして本当に甘えられる「飼い主」との時間や空間があるのか

トミーと過ごした田舎での日々を
フラッシュのように思い出していた

私やMIYOたち子供の帰りをまちわびていたトミー
うれしくて体をくねらせるようにして尻尾をふり
何度もくしゃみした

別れ際に
すわっている私の肩に足をかけ
私の胸に顔をうずめてしばらく動かなかったトミー
バックミラーに必死の顔で追いかけてくるトミーが映っていた

そんなきずなが
あの動物たちにもあることを願いながら
帰路についた

HANAは車中で眠りに落ちた


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2009/08/04

手紙

テレビで偶然聴いた歌が久々に心に響いた

「手紙」~親愛なる子供たちへ~

 原作詞 不詳/訳詞 角 智織
 補足詞 樋口了一/作曲 樋口了一

年老いた私が ある日今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解してほしい

私が服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい

あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた


悲しい事ではないんだ
消え去ってゆくように見える私の心へと励ましのまなざしを向けて欲しい


楽しいひと時に 私が思わず下着をぬらしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい

あなたを追い回し何度も着替えさせたり
様々な理由をつけていやがるあなたとお風呂に入ったなつかしい日のことを


悲しいことではないんだ
旅立ちの前の準備をしている私に祝福の祈りを捧げて欲しい


いずれ歯も弱り飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて立ち上がる事すら出来なくなったなら
あなたがか弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい

私の姿を見て悲しんだり自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい

きっとそれだけで それだけで私には勇気がわいてくるのです

あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい

私の子供たちへ

愛する子供たちへ

「higuchi_04_2m1.wvx」をダウンロード


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