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2009年10月

2009/10/18

MIYOからのメール

定時をとうに過ぎ
ふと気付けば外は真っ暗
そろそろ片付けなければと思っていた矢先
マナーモードの携帯が鞄の奥で鳴った

MIYOからの電話に急いで出た
「あのな、かみなり鳴って MIYOのおへそとられてん。・・・」
HANAの声
なんだかさっぱりわからない

MIYOによれば
雨が激しく降り、雷も鳴っているという
こちらはまったく降っていなかった

明日は仕事で動物園に行くから
雨ふりだと困ると言うと
電話の向こうでHANAが
「行きた~い」
というのが聞こえていた

ところで何の用事だったのだろう
雷で心細かったのかもしれない


翌日またしても遅い「店じまい」のあと
外食して帰り
今日はなんとしても風呂に入ってから寝ようとしていると
MIYOからのメール

今朝、HANAが
保育園を休んで私と動物園に行きたいというから
日曜日にHANAと動物園に行くことにしたという
出産前の最後のお出かけだと

夕べの「行きた~い」を聞いてから
私は日曜日に連れて行ってやろうと思っていた
仕事で動物園を歩きながら
去年HANAと行ったときのことを思い出していた

元気な足でも結構つかれたから
一緒に行ってやろうと思っていたら
彼に一緒に行ってもらうという

本当はHANAは私と行きたいのだろうけど
出張から帰ってきた彼に合わせて
連れて行ってもらうことにしたという

ついでに
土曜日も出かけるので今週はお泊りなしとのこと

この間の運動会も連休も
彼がいるので遠慮があった
川の対岸にいるようでもどかしい

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2009/10/14

口笛

無意識のうちに
頭に浮かんできたメロディーをくちずさんでいたり
口笛を吹いていることがある
自分でそれと気付かずに
人から
「よく鼻歌歌ってるね」
と言われて気付く

どうも心や身体が疲れているときに
口ずさんだり 鼻歌を歌っているらしい

もうすぐ「店じまい」の職場の玄関で
一緒に帰る同僚を待っている間
またしても無意識のうちに口笛を吹いていた

「今のはあなたですか?」
背後からそう声をかけられて
ああそうだったと気付いた

吹き方や節回しが
某有名エンタテイメントショーで聞いた口笛みたいだと
感心された

それがどんなものかは知らないけれど
私が「演じていた」のは
アルゼンチンのフォルクローレ

そういえば今朝通勤電車の中で
いつも聞いていたMDプレイヤーのバッテリーが切れて
ふと気付いたらメロディーを口ずさんでいた

相当に疲れているのか
気をつけないと
「へんなおじさん」という目で見られそうだ

私が吹きたいのは
口笛ではなく 竹の笛

世間は真っ暗だったけど
帰宅して着替えてから
久々に竹の笛(quena)を吹いた

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2009/10/11

秋の日差し

半日とはいえ
保育園の運動会は晴天に恵まれ
狭い園庭に保護者がすし詰め
ほとんど立ちっぱなしで少々疲れた

HANAはまぶしいほどにその成長ぶりを見せた
「ぜっっったい、一番になるからな!」
と気負い込んだかけっこでは
フライングをおかしつつも公約jをはたした

午後はうちの前で暗くなるまでお姉ちゃんたちと遊び
MIYOと彼と街灯のあかりの下で手を振って
帰っていった

そんなことを思い出しながら
気だるい朝を迎え
洗濯も干し終わり
パソコンを起動したときだった

携帯が鳴った
表示窓にはMIYOの名前

急いで出ると
「あのな、くまの携帯の電池がな、切れたから買いに行って。
MIYOはそうじしたからしんどいねん。」

最近こうしてHANAが電話してくる
もちろんMIYOがかけるのだが
HANAが電話しろといって
勝手にMIYOのかばんから出してくるらしい

団地の自治会の共同清掃の日で
MIYOは臨月でしんどいからと
休むはずだったが・・・

MIYOにかわってもらうと
なぜか1才の時に買ったおもちゃの携帯を
HANAが引っ張り出してきたという
電池がとうに切れていて鳴らないものだから
入れ替えをMIYOに頼んだらしい

MIYOが家事をしながら
あとでとか昼からとか
今はしんどいからとかいうと
「パパと行くから電話して」
ということだったらしい

苦笑いしながら
とりあえず団地の近所のコンビニに連れて行ってやる
と約束して電話を切った

おもちゃのイヤリングにガチャガチャで買った指輪
この間買ってやった500円のプリキュアの腕時計
エルモのバッグには小物が3、4点

これで顔にぬってたら立派にヤンキーやなといいながら
小さな手を引いてコンビニへお散歩デート

残念ながらお目当ての電池はなく
ジュースを買わされて帰った

休みの日
MIYOが忙しく家事をしていたりすると
HANAは
「さみしいねん」
というらしい

出産後が思いやられる

朝の支度も夕方のお迎えも
私は力になれない
7時には電車の中だし
帰り着いたら8時

MIYOがHANAの写真を
Wiiのスライドショーで見せてくれた
ついこの間までいた
文化住宅でとった写真もあった

「もう次の人が入ったのかな・・・見に行ってみよか」
HANAの顔がぱっと輝く

「そーっと見にいこか」
HANAはそういってサンダルをはく
おさんぽ第二弾に心が弾んでいる

きれいに掃かれた玄関
ママチャリが一台
見上げるとベランダに洗濯物
おもえばもう三か月目
次の住人の生活の色に
なつかしい思い出は塗り消されていた

今度はHANAが提案
「お散歩いこか!」

いつも玄関を出て右に行くと通りに出て
そしてまた右にまっすぐ行く・・・
そこにグランド・テニスコートがあり
横の公園にはスプリングのシーソーがある
階段をおりると大和川の堤

二歳の誕生日当日
MIYOに買ってもらった三輪車で
その公園に行き
シーソーをし
河原まで私が抱っこをしておりた

それ以来何度か散歩コースになった

歩いて二、三分の距離に引越しただけだが
久しく行っていなかったらしい

同じコースをたどり
シーソーをし
堤におりた
先日の台風接近の影響で
増水したらしく
泥だらけだったが
バッタを見つけ
トンボを見つけ
蝶を見つけ
すすきを折り
ねこじゃらしをおみやげにと摘んだ

帰り道、公園の隅でヌスビトハギを見つけ
HANAに教えてやった
二人で服にくっつけてすすきをふりふり
帰っていった

団地の下まできたとき
HANAが
「今日は楽しかった」
と言った

今日はというほどの時間でもないのに

MIYOたち三人の子どもをつれて
よく大和川の堤防に行った
土手すべりしたり
イノコヅチやヌスビトハギをいっぱいつけて
夕方暗くなるころに家に帰ると
みんなして玄関でしかられた

遠い日の記憶と
HANAとのなんでもない時間が
切ないほどにいとおしかった

秋の日差しのせいかもしれない


さっき届いた村冶佳織のCDを聴きながら
ブログを綴る私の横で
猫のガーゴがいびきをかきだした

HANAはとっくに夢の中だろう

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